トピックス2018.02.18

巧技台であそぼう!

セットの組み合わせで、難易度・遊び方も様々!「登り、渡り、降り、ぶら下がる」こどもの成長に欠かせない運動を取り入れた巧技台の遊び方をご紹介します。

こどもの成長には「縦方向の動き」を経験することがとても大事です。こどもは生まれてから、はいはい、一人立ち、直立二足歩行完成へと、0歳〜6歳の6年間、発育発達運動を積み上げ、成長していきます。

しかし、残念ながら、今の子どもたちの動きや怪我の様子を見たり聞いたりすると、この発育運動を十分に積み上げている子どもは少ないようです。現在大部分の子どもたちは、積み上げの中に不足しているもの、欠落しているものがいくつもあるように感じられます。それらは、「はいはい」「はんとう」「けんすい」などの能力です。

現在のような狭い住居と、便利さ、速さを求める文明社会の中で育てられた子どもたちは、自分の意志に反して、これらの運動を省略させられているのではないでしょうか。

親子で遊ぼうと、休日に公園に行っても「公園の木に上ってはいけません」「公園でボールあそびをしてはいけません」などの看板が多く見られます。公園には小さな子もいるので思いっきり速くは走れません。(また逆の場合もあるでしょう)

では、子どもたちは、どこで十分に手足を使って遊べるのでしょうか。子どもたちは自分自身の力で、正しく上手に手足を使い、もっと高い所へ登り、渡り、降り、ぶら下がる、などの経験を積み重ね、自分を守れる力を身につけなかればなりません。

それらの運動を安全に、効果的に体験できるのが、巧技台あそびです。また、工夫しだいで0歳〜6歳までの幾通りのセットを組むことができるのも「巧技台」の魅力です。空間(場所)、時間、人数(子ども、大人)など、いろいろな条件に合わせ、さまざまなセットを組むことができます。

工夫されながらもシンプルな枠とフタ(頭部)で高さと傾斜を考え、種類のある棒類との組み合わせで難易度を考えると、本当にたくさんのセットで遊べます。更に、同じセットでも、上を通るか下を通るか、中を通るか、どの方向から流れるかにより遊び方も様々です。

巧技台の並んだホールに入ってきた子どもたちの目はキラキラしています。体は早く動きたくてウズウズしています。

床さえあれば、平面(横)での運動あそびはできますが、立体(縦)の運動あそびは、用具を利用しなければできません。ぜひ巧技台を利用して、子どもたちの、たくましく、しなやかな成長に必要な縦方向への動き、立体的な動きをたくさん経験させてあげましょう。

NPO法人 日本用事健康体育協会 代表 池田意都子

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